小児矯正の相談に行くタイミングについて
小さなお子さまがいるご家庭では、歯並びに関して迷うことも多いかと思います。子どもの歯並びは大人とは異なる点が多く、何が異常で、何が正常なのかは、なかなか判断できないことでしょう。仮に歯並びが悪かったとしても、どのタイミングで矯正歯科を受診すべきなのかもわかりませんよね。そこで今回は、小児矯正の相談に行くタイミングをわかりやすく解説します。
矯正相談は気になった時点で受けましょう
矯正相談というのは、あくまで相談であり、カウンセリングでしかありません。矯正相談を受けたからといって、絶対に精密検査を受けなければならないということはないのです。多くの歯科医院では、実際の矯正治療とは切り離しており、誰でも気軽に受けられるような体制をとっています。ですから、小児矯正の相談に行くタイミングというは、お子さまの歯並びで気になる点が出てきた時、といえます。
問診やお口の中のチェックで歯並びの状態を把握できます
小児矯正を行っている先生は、矯正治療のプロフェッショナルであり、問診や簡便な口腔内診査によって、歯並びの状態を大まかに把握できます。治療するほどの問題は抱えていない場合や、まだ治療を始める年齢ではない場合は、経過を見ていくことをお勧めします。
一方、比較的重度の歯並び・骨格の異常が認められる場合は、矯正相談の段階で精密検査が必要であることをご提案できます。もちろん、精密検査を受けたからといって、すぐに治療がスタートするわけでもありませんのでご安心ください。
小児矯正を始めるタイミングはケースバイケース
小児矯正の相談は、思い立った時に受けるのが最善といえるのですが、実際に治療を開始するタイミングはケースバイケースです。
標準的な小児矯正は5~6歳にスタート
顎の発育を正常に促す標準的な小児矯正は、5~6歳から始めるケースが多いです。最初の永久歯が生え始める時期で、顎の骨の発育も活発になっています。
重度の受け口は3~4歳にスタートすることもある
重症度の高い受け口、下顎前突は標準よりも早い時期に治療をスタートすることがあります。具体的には、3~4歳です。これは上の顎の発育が遅れていて、下の顎が相対的に前方に位置しているケースが当てはまります。上の顎の成長スパートは比較的早く終わってしまうことから、早期治療が必要となるのです。
第二期治療は12歳くらいから
小児矯正は、顎の骨の発育を正常に促す「第一期治療」と歯並びの乱れを細かく整える「第二期治療」の2つに分けられます。お口の中の状態によっては第一期治療が不要となることもあり、いきなり第二期治療からスタートするケースもあります。ちなみに、第二期治療は12歳くらいからスタートします。
歯並びの問題点は早めに把握しておきましょう
歯並びや顎の発育の異常は、短期間で治せるものではありません。また、適切な時期を逃すと、治療効果が得られなくなることもあるため、歯並びの問題は早期に把握しておくことが大切です。
まとめ
このように、小児矯正の相談は思い立ったが吉日、歯並びの異常に気付いた時点ですぐに受けましょう。矯正相談を早めに受けて悪いということはありません。