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あかお歯科ブログ BLOG

乳歯の段階の矯正治療について

乳歯は生後8ヶ月くらいから生え始め、2~3歳には生えそろいます。その過程はもちろん、永久歯に生え変わる6歳くらいまでの期間に「これって歯並びの異常?」と感じる症状が多々見受けられるかもしれません。そんな時は当院までお気軽にご相談ください。今回はそんな乳歯の段階の矯正治療についてわかりやすく解説します。

乳歯列は気になる点が多くなる?

始めに、乳歯列と永久歯列は根本的に異なるものだとお考え下さい。そもそも乳歯は全部で20本しか生えてきませんが、永久歯は親知らずを除くと28本生えてきます。また、形や大きさもそれぞれで異なるため、大人の歯並びを基準に考えるのはあまりよくありません。

乳歯列にはすき間があります

大人の歯並びには、基本的にすき間がありませんよね。隣り合う歯同士が密着して、きれいな歯列弓を形成しています。不自然なすき間がある場合は、すきっ歯あるいは空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれ、矯正治療の対象となります。一方、乳歯列には標準的にすき間が存在しています。数が少なく、サイズも小さな乳歯の段階ですき間なく密着していたら、永久歯が生えてくる余地もなくなってしまうからです。

乳歯の萌出には個人差があります

冒頭で、乳歯は2~3歳くらいに生えそろうと述べましたが、実際は個人差が大きいです。3歳を過ぎても乳歯が生えそろわない、きれいな乳歯列が形成されない場合でも、経過を見ることも多いです。とはいえ、気になった点が出てきた段階で一度、当院にご連絡ください。乳歯の矯正治療が必要かどうかを精密に診査します。

乳歯の矯正治療とは?

乳歯の段階では、歯並びを細かく整えるようなことはしません。なぜなら、数年後にすべて永久歯に生え変わるからです。そのため乳歯列では、骨格的な異常を改善することに重きが置かれます。

顎の骨の発育を正常に促す治療

乳歯列の段階で改善すべき歯並びの問題といえば、骨格的な異常に由来する下顎前突(かがくぜんとつ)です。とくに上の顎の発育が遅れていて、相対的に下の顎が前方に出ているようなケースは、早期治療が必要となりやすいです。適切な装置を用いて、上顎骨の発育を促します。

悪習癖を取り除く治療

指しゃぶりや舌を前に突き出す癖などが習慣かしていると、出っ歯、開咬(かいこう)、歯列弓の狭窄などを引き起こしやすくなります。そうした悪習癖を取り除く治療やトレーニングも乳歯列期に行うことが多いです。

まとめ

標準的な小児矯正は、大人の歯が生え始める時期にスタートさせるのが一般的ですが、一部のケースでは乳歯の段階から着手します。そのまま永久歯への交換時期まで待っていると、深刻な歯並び・かみ合わせの問題を引き起こしてしまうからです。その点も踏まえて子どもの矯正は、歯並び・かみ合わせに気になる点が出てきた時に相談を受けるのが望ましいといえます。矯正相談やカウンセリングを受けたからといって、必ず治療を受けなければならないわけではないのでご安心ください。

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