乳歯から永久歯への交換時期に注意すべきこと
子供の歯だけで構成される乳歯列は、3~4歳で完成しますが、5~6歳になると永久歯への生え変わりが始まります。この乳歯から永久歯への交換時期には注意すべきポイントがいくつかありますので詳しくご説明します。
歯並び・嚙み合わせが不安定になる
ご存知の方も多いかもしれませんが、虫歯治療のあとに装着する銀歯は、金属アレルギーの原因になり得ます。昔は、そうしたリスクが懸念されることはなかったのですが、最近では銀歯で金属アレルギーを発症するケースも認められるようになり、歯科医院側としても十分な注意を払うようになりました。
永久歯に生え変わる時期について
永久歯に生え変わる時期は、それぞれの歯で大きく異なります。最も早くに生え変わるのは「第一大臼歯」と呼ばれる前から6番目の歯で、5~6歳が目安となります。そのため、一般的には6歳臼歯と呼ばれることもあります。最後に生えてくるのは前から7番目の歯で「第二大臼歯」と呼ばれ、12歳くらいが目安です。これもまた一般的には12歳臼歯と呼ばれることもあります。このスケジュールが大きく乱れているような場合は、何らかの異常が疑われます。
乳歯が抜け落ちない
乳歯が適切な時期に抜け落ちないと、当然ですが永久歯は生えてきません。ケースによっては乳歯を避けるようにして生えてくることもありますが、それでは歯並びが乱れてしまいます。今生えている乳歯やすぐ下に控えている永久歯の状態によっては、抜歯を行うこともあります。
永久歯が生えてこない
乳歯が適切な時期に抜け落ちても、永久歯が生えてこないこともあります。そうしたケースでは、歯科的な処置によって永久歯を引き上げたり、萌出を邪魔している原因を取り除いたりします。例えば、過剰歯が永久歯の通り道にあるような場合は、それを抜歯して萌出を促します。比較的稀ではありますが、そもそも永久歯が存在してない「先天性欠如」という可能性も考えられるため、まずは歯科で精密検査を受けましょう。
断するのはとても危険?
乳歯から永久歯への生え変わりの異常は、専門家でなければ正確に診断できません。何となく大丈夫だろうと考えていると、お子様のお口の発育に深刻な影響が及びかねないため要注意です。逆に、生え変わりの時期が少し遅れているからといって、心配し過ぎるのもあまり良くありません。いずれにせよ、お子様の歯のことで何か疑問や不安に感じることがあれば、いつでも当院までご相談ください。
小さい頃に歯医者さんデビューするのがおすすめ
お子様の歯並びや歯の健康が気になる方は、できるだけ早い時期に歯医者さんデビューすることをおすすめします。乳歯列期の頃から先生に診てもらっていれば、永久歯の生え変わりの異常も早い段階で気付くことができます。また、初めての受診が虫歯治療だと、それ以降、歯医者さんが怖くて近寄れなくなるお子様も珍しくありませんので、まずは定期検診から始めましょう。
まとめ
今回は、乳歯から永久歯への交換時に注意すべきことを解説しましたがいかがだったでしょうか。子供の歯やお口の健康については、他にもたくさんわからないこと、知りたいことがあるかと思いますが、何か質問があればお気軽に当院までご連絡ください。もちろん、子供の歯の治療にも対応しております。