歯の黄ばみ・着色を予防するためにすべきこと
毎日きちんと歯磨きしているのに、どうして黄ばみや黒ずみが生じるのか。そんな歯の着色・変色にお困りの方に向けて、歯の黄ばみを予防する方法・改善する方法をご紹介します。
まずは食習慣を見直しましょう
歯の黄ばみが気になる方は、何よりもまず食習慣を見返してみてください。例えば、コーヒーや紅茶、緑茶などを習慣的に飲んでいたり、カレーや中華料理などを好んで食べていたりする場合は、歯の着色のリスクが高まります。なぜなら、エナメル質の表面には微細な穴が無数に存在していて、食品の色素が歯質内部へと入り込んでいってしまうからです。そうした色素の強い食べ物・飲み物を控えるだけでも、歯の黄ばみの予防につながります。
口腔ケアは質が重要
1日2~3回歯磨きをしていても、適切な方法でブラッシングできていなければ汚れは溜まってしまいます。歯垢や歯石が蓄積すれば、そこに色素が沈着して歯の着色が起こります。ですから、毎日しっかり歯磨きしていても、なぜか歯が黄ばんでしまうという方は、口腔ケアの方法も見直す必要があります。
最適といえる歯磨きの方法はお一人おひとりで大きく異なりますので、まずは当院までお気軽にご相談ください。口腔ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士が正しいブラッシング方をレクチャーいたします。一度で覚えきれなくても、定期的に検診やメンテナンスを受けていただく過程で、口腔ケアの質もどんどん向上していきますよ。
お口の乾燥は万病のもと?
意外に知らない方も多いのですが、お口の乾燥も歯の黄ばみを促進する主な要因となります。お口が乾燥すると、唾液による自浄作用が働きにくくなるため、色素の沈着が促されます。歯垢や歯石の形成も促進されることから、虫歯や歯周病のリスクまで上昇する点に注意が必要です。さらには、口腔を通じて侵入する細菌やウイルスの量も増えるため、風邪やインフルエンザにもかかりやすくなります。そんな口腔乾燥は、次に挙げるような習慣によって引き起こされやすいです。
・口呼吸
・喫煙習慣
・加齢
・薬による影響
歯の黄ばみを改善する方法
歯ブラシによるブラッシングで取り除けない黄ばみ・黒ずみが生じた場合は、プロフェッショナルケアを受けましょう。歯科医院では、PMTC(ピーエムティーシー)と呼ばれる歯のクリーニングや歯石除去を意味するスケーリング、歯を漂白するホワイトニングで着色を改善することが可能です。
クリーニング
歯のクリーニングは、研磨剤と電動のブラシを使って着色汚れを取り除く処置法です。定期検診・メンテナンスでも受けることができますが、しつこい着色汚れには自費診療のPMTCがおすすめです。どちらも歯を削ることはなく、施術に痛みを伴うこともありません。3ヶ月に1回くらいの頻度で受けても歯にダメージは蓄積しません。
スケーリング
歯石は歯垢が石のように硬くなった物質で、歯ブラシでは取り除けません。スケーラーと呼ばれる専用の器具で削り落す必要があります。歯石が除去されれば、自ずと歯の黄ばみも改善されます。
ホワイトニング
ホワイトニングは、歯の内部に沈着した汚れを化学的に分解・除去する処置法です。過酸化水素や過酸化尿素から成るホワイトニング剤を用いて歯を漂白することで、クリーニングやスケーリングでも落とせない黄ばみも改善可能です。
まとめ
今回は、歯の黄ばみの原因および予防する方法について解説しました。歯の着色が目立つ場合は、必ず食習慣や歯磨き習慣に問題がありますので、まずはそこから見直すようにしましょう。