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あかお歯科ブログ BLOG

根管治療はなぜ痛い?何回も通院する理由とは?

歯の根の治療を過去に受けたことがあったり、家族や友人からその話を聞いたりした人はいろいろと疑問が生じるものかと思います。とくにこれから根管治療を始める人は、不安で胸がいっぱいになっているかもしれませんね。今回はそんな根管治療の疑問にお答えする形でいろいろとお伝えしたいと思います。

歯の本歯の神経を抜いたのになぜ痛い?

根管治療に関する不安や疑問で最も多いのは、やはり痛みに関するものです。根管治療では、必ず前もって歯の神経を抜く「抜髄(ばつずい)」処置を実施するため、虫歯による痛みは消失しています。それなのに歯の根の処置を行っている最中や処置後には、強い痛みを伴うことがあります。

歯の神経が一部残っている

抜髄処置を行っても、歯の神経が一部まだ残っていることがあります。そうしたケースでは、根管治療中や治療後に痛みが生じやすいです。根管治療が完了するときにはすべての神経が取り除かれているため、そうした痛みが生じるおそれはなくなります。

病変による痛み

根管治療を行なうということは、歯の根の中や歯の根の先に病変が存在していることを意味します。根管治療によって病変が完全に取り除かれるまでは痛みが生じるリスクもあります。

薬品や処置による刺激

根管治療では、作用が比較的強い消毒薬などを用いることから、歯の周囲の組織が刺激される場合があります。また、リーマーやファイルなどで歯の根に強い圧がかかり、歯根膜に炎症が起こることもあるでしょう。こうした影響は、歯の神経の有無とは関係なく生じる物なので、抜髄後も痛い思いをすることがあります。

どうして何度も通院しなければならないの?

根管治療は、1~2回の通院で処置が完了することはまずありません。自費の根管治療でも3~4回の通院を必要とするのが一般的です。時間的な制約や使用できる器具に限りがある保険診療では、1~2ヶ月の通院が必要となるのが標準であり、重症例に関しては半年程度かかることもあるのです。

暗くて細く、複雑な構造の根管

写真などで確認するとよくわかりますが、根管はとても暗くて細い構造を呈しています。上から見た場合は、黒い点にしか見えず、そこに根管用の器具を挿入したら完全に視界が遮断されます。しかも内部では枝分かれしたり、大きくカーブしたりしていることも多々あるため、根管内の清掃には大変な苦労を伴うのです。

根管は傷つきやすい

根管内も通常の虫歯治療のようにドリルで大きく削れたら処置も速やかに完了するのですが、実際はそう単純な処置ではありません。根管はとても傷つきやすく、無理に削ろうとすると穴を空けてしまうリスクも伴います。専門的にはパーフォレーションと呼ばれる現象で、根管に穴が空くと当然ですが予後が悪くなり、再発する可能性も高まってしまうのです。

病変の取り残しが許されない

根管治療が完了すると、土台を作って被せ物を装着します。そこでもしも病変の取り残しがあったら、虫歯が再発してそれらを全部撤去しなければならなくなるのです。それだけではなく、根管治療は繰り返すほどに難易度も上昇するため、歯そのものを失うリスクも大きく上昇します。

まとめ

今回は、根管治療の痛みや通院回数が多い理由などについて解説しました。これから根管治療を受ける方や今現在、根管治療で辛い思いをされている方は参考にしてみてください。根管治療は、重症化した虫歯において歯を残す最後の手段ともいえるものなので、最後までやり遂げることが大切です。

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