歯ブラシの適切な交換頻度について
日常生活でお口の病気や口腔ケアについて学ぶ機会というのはほとんどありませんよね。小さい頃から歯の磨き方は自己流という人も少なくないことでしょう。歯ブラシの交換頻度ともなると、気にしたことがない人の方が多いかもしれません。けれども、歯ブラシは口腔ケアの基本となる器具であり、常に最適な状態を維持することが大切といえます。今回はそんな歯ブラシの適切な交換頻度について詳しく解説します。
歯ブラシを1年以上使う人もいる?
皆さんは、歯ブラシをどのくらいの頻度で交換していますか?全体としては、1~4ヵ月で新しいものに交換している人が多い印象を受けます。中には1年以上同じ歯ブラシを使い続ける人もいますので、交換時期に対する考え方は人それぞれといえるでしょう。そこで是非とも知っておいていただきたいのが歯ブラシにも適切な交換時期があるということです。食品のように明確な消費期限があるわけではありませんが、過剰に長く使い続けるとさまざまなデメリットが生じます。
歯ブラシを長く使い続けるデメリットとは?
毛先がボロボロになる
歯ブラシを長く使い続けると、毛先がボロボロになりますよね。本来は真っすぐ立っている毛が左右に開いた状態になっている場合は要注意です。ブラッシングによる効果が大幅に落ちており、必要以上に強い力で磨いてしまっていることでしょう。その結果、歯や歯茎を傷めてしまいます。ゴシゴシ磨いてもなかなか歯垢などのザラつきがとれない場合は、歯ブラシの状態をチェックしましょう。
細菌が繁殖する
歯ブラシにはたくさんの細菌が付着しています。ブラッシング後に歯ブラシをしっかり洗っても、無菌化することは不可能であり、その数は徐々に増えていきます。数ヵ月使い続けた歯ブラシには、驚くほど多くの細菌が繁殖しています。それを使って歯磨きをしても、お口の中を清潔にするのは難しいです。
歯ブラシは1ヵ月に1回交換しましょう
このように、歯ブラシを長く使い続けることはお口の健康に悪影響が及ぶため、適切な時期に交換する必要があります。具体的には「1ヵ月に1回」は新しい歯ブラシに交換してください。歯ブラシを1ヵ月も使用していると、毛先が乱れ、細菌も繁殖します。市販の歯ブラシは100~300円程度のものが主流であり、1ヵ月に1回交換してもそれほど大きな負担にはならないかと思います。数百円でより良い口内環境が維持できるのであれば安いものですよね。
もっと頻繁に交換してもいい?
1ヵ月に1回というは、あくまで目安であり、より高頻度に交換することに何ら問題はありません。新しい歯ブラシほど清潔であり、汚れも効率的に落としやすいです。ただし、毛先が広がりやすいからという理由で、歯ブラシを高頻度に交換している場合は注意が必要です。なぜなら、必要以上に強い力でブラッシングを行っている可能性が高いからです。
歯は強圧で磨くと傷が付いてしまい、部位によっては摩耗します。歯ブラシが数週間でボロボロになる場合は、ブラッシングの方法を改めた方が良いので、まずは当院までご相談ください。口腔ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士が正しい歯磨きの方法をレクチャーいたします。
まとめ
今回は、歯ブラシの適切な交換頻度についてあかお歯科医院が解説しました。その他、口腔ケアに関する疑問・質問があれば、いつでも当院までご相談ください。