仕上げ磨きは何歳までやるべき?
乳幼児期から学童期にかけての仕上げ磨きは、ある意味でお子さま自身の歯磨きよりも重要です。歯磨きというのは、ひとりで正しく行えるようになるまでにかなりの年月を要するため、一定の年齢までは親御さまによるサポートが必須となります。今回はそんな仕上げ磨きを行う年齢や重要性についてわかりやすく解説します。
歯理想は10~12歳くらいまで
仕上げ磨きというと、小学校に上がる前の小さな子どもにだけ行うようなイメージがあるかもしれませんが、実際はもっと長い期間、継続することになります。6~7歳ではまだまだひとり磨きを十分に行えていないことの方が多いですからね。磨き残しがあるのに年齢的な区切りで仕上げ磨きをやめてしまうと、肝心の口腔衛生状態が悪くなってしまいます。ですから、理想的には10~12歳くらいまで、それが難しいようであれば、10歳まではサポートしてあげてください。
どうして12歳なの?
12歳というのは、最後の永久歯が生えてくる時期です。前から7番目の第二大臼歯が生えてきて、永久歯列は完成します。それまでは乳歯と永久歯が混在する混合歯列期であり、歯並びも安定しないことから、汚れもたまりやすくなっています。そうした理由で12歳くらいまでは親御さまによる仕上げ磨きを継続した方が良いと言えます。
仕上げ磨きを始めるのは何歳?
仕上げ磨きは、最初の歯が生え来たら始めると良いでしょう。子どもの歯である乳歯は、生後6~8ヵ月くらいから生え始めるので、仕上げ磨きを始める年齢は、0~1歳となります。そもそも乳児は自分で歯を磨くことが出来ないため、親御さまによるブラッシングがメインとなります。乳歯が1~2本生えているような状態ではまだ歯ブラシでゴシゴシ磨くのではなく、ガーゼなどで汚れをふき取る形で問題ありませんが、歯磨きに慣れるという意味でブラッシングの練習をしておくと良いでしょう。
仕上げ磨きの方法はどこで学べる?
仕上げ磨きの方法は、歯科医院で教わることができます。当院のような子どもの治療に力を入れている歯科医院なら、歯磨きのプロフェッショナルである歯科衛生士が仕上げ磨きもしっかりとしたレクチャーを受けられますので、お子さまと一緒にご来院ください。もちろん、お子さまのひとり磨きの練習でもできます。
混合歯列期は要注意
6~12歳は、子どもの歯と大人の歯が混在する混合歯列期であり、歯並び・噛み合わせがなかなか安定しません。ただでさえ歯磨きがしにくい状態となるため、親御さまによる仕上げ磨きにもより一層、力を入れるようにしてください。とくに生えたばかりの永久歯は、表面のエナメル質がまだ未成熟であったり、清掃性が悪い状痛であったりしやすいので、十分な注意が必要です。これから60~70年使い続けていくのに、生えて間もない頃に虫歯になってしまったらあまりにも残念ですよね。そこは親御さまのサポートで予防してあげてください。
まとめ
今回は、子どもの仕上げ磨きを続ける年齢について解説しました。理想的には、永久歯が完成する12歳くらいまでですが、歯や身体、心の発育には個人差があることから、ケースに応じて柔軟に対応していくと良いでしょう。そんな仕上げ磨きについてもっと詳しく知りたいことがあれば、いつでもお気軽に当院までご相談ください。