歯並びを悪くする口や舌の癖と改善方法
お口に関する癖は、歯並びを悪くすることがあるため十分な注意が必要です。普段、何気なくしている癖が出っ歯や乱ぐい歯を誘発しているかもしれないのです。今回はそんな歯並びを悪くする口や舌の癖について、あかお歯科医院がわかりやすく解説をします。
こんな癖はありませんか?
次に挙げるような癖がある場合は、歯並びを悪くする、もしくは悪い歯並びの原因になっている可能性があります。当てはまる癖がある人は、早急に改善しましょう。
口呼吸
口腔に関連した悪習癖で、最も注意すべきなのは「口呼吸」です。口呼吸は、歯並びを悪くするだけでなく、虫歯や歯周病、風邪などの感染症リスクも引き上げるからです。それらは口呼吸に口腔周囲筋の弛緩と口内乾燥によって誘発されます。とくに成長期の口呼吸は、歯並び・噛み合わせ・骨格の発育に取り返しのつかない悪影響を及ぼすことから、出来るだけ早期に改善するよう努めてください。
舌を前に突き出す癖
舌を前方に突き出す癖は、小さいお子さまによく見られますよね。専門的には舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)と呼ばれるもので、無害なものと捉えている方が非常に多いようです。実際は、歯並びを大きく乱す原因となるため、放置するのは良くありません。舌が前歯を突き出し、出っ歯や開咬(かいこう)を誘発します。開咬は、上下の前歯の間にすき間が生じる歯並びで、見た目も良くありませんが、何よりもそしゃく機能を著しく阻害します。口呼吸も誘発されることから、放置するデメリットは極めて大きいといえます。
指しゃぶり
指しゃぶりも親御さまにとっては判断が難しい口腔習癖といえますよね。それ自体はとても愛くるしい仕草ですし、おしゃぶりをやめたあとの手持無沙汰を解消する手段として、指をしゃぶりたくなる気持ちもよく理解できます。ですから、指しゃぶりは1~2歳くらいまでは放置していても問題ないのですが、3~4歳になったら卒業した方が良いです。そのまま放っておくと出っ歯や乱ぐい歯の原因となってしまいます。
口腔習癖を改善する方法
上段の口腔習癖を改善する場合は、まず親御さまがお子さまに対して理由を説明してあげてください。少し時間がかかったとしても、お子さまが頭で理解してやめる方がいろいろな面で良いといえます。それでもなお習癖が継続するようであれば、歯医者さんの力を借りましょう。歯医者さんでは、マウスピース型の装置を使って口呼吸を改善したり、ワイヤーで構成された装置で舌を前に出せないようしたりすることが可能です。これらもいわゆる矯正治療の一種といえます。
大人になってからでも歯並びは悪くなる?
上で述べた習癖はもちろん、爪を噛む癖や頬杖をつく癖などを大人になってからも続けていると、歯並び・噛み合わせが徐々に悪くなっていきます。歯並びというのは、成人でも年月とともに変化していくものなので、今回ご紹介したような口腔習癖は、子どもの頃だけ我慢すれば良いわけではありません。今現在、何らかの口腔習癖がある場合は、現在進行形で歯並びを悪くしているかもしれないということを忘れないでください。
まとめ
今回は、歯並びを悪くするお口や舌の習癖について、あかお歯科医院が解説しました。本文で取り上げた習癖が認められる場合は、歯並び・噛み合わせに影響をもたらしていないか確認した方が良いです。口腔習癖の改善も早急に取り組みましょう。当院までご相談いただければ、歯並びと口腔習癖の治療の両方を受けることができますよ。