子どもの歯ぎしりの原因と対処法について
日本人は真面目な人が多く、歯磨きを始めとした口腔ケアをしっかりと行ってい歯ぎしりは、お口の健康に多大な悪影響をもたらすため、すぐにでも改善した方が良いといえます。一方、子どもの歯ぎしりに関しては、ケースによって放っておいても良い場合もあるため、専門家の意見を求めた方が賢明です。今回はそんな子どもの歯ぎしりの原因と対処法について、あかお歯科医院が詳しく解説をします。
子どもの歯ぎしりの原因
子どもの歯ぎしりは生理現象のひとつであることが多いです。成長していく過程で当たり前のように生じる現象なので、ほとんどのケースでは対処する必要がありません。
生理現象としての歯ぎしりとは?
幼児期から学童期にかけては、生理現象としての歯ぎしりが起こります。それは上下の噛み合わせや顎の位置を調整するために行われるようなものなので、異常な現象ではありません。一緒に眠っている親御さんからすると、隣でギリギリと歯ぎしりするお子さんに驚かれるかもしれませんが、そこはご安心ください。ただし、歯ぎしりの度が過ぎたり、お口やその周りに何らかの悪影響が出てきたりしている場合は、対処する必要があります。
日子どもの歯ぎしりで注意が必要なケース
歯が摩耗している
子どもの歯ぎしりで、歯が摩耗しているようなケースでは、具体的な対策が必要となりやすいです。といっても歯ぎしりを無理にやめさせるのではなく、まずは歯科医師に相談しましょう。歯ぎしりによる歯の摩耗は、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースで対処することができます。眠っているときだけに装着するマウスピースで、日中は使う必要がありません。装着したての頃は、マウスピースによる違和感が気になってしまうかもしれませんが、すぐに慣れます。また、歯ぎしりによる影響がなくなれば、ナイトガードによる治療も終えることができます。
歯並び・噛み合わせが悪い
歯並びや噛み合わせが極端に悪いことで歯ぎしりしている場合は、根本的な原因を取り除かなければ、歯ぎしりを改善できないこともあります。つまり、悪い歯並び・噛み合わせを矯正で治療するのです。子どもの矯正治療は、5~6歳くらいから始めるのが一般的で、顎の骨の発育が終盤に入る12歳くらいまでが期限となります。ただそれはいわゆる「1期治療」であり、歯並びの乱れを細かく整える「2期治療」は、12歳以降でも受けられます。
1期治療では、その時期にしか得られない矯正の効果もあることから、歯並びや噛み合わせ、歯ぎしりなどの習癖で気になることがあれば、まず子どもの矯正に対応している歯医者さんに相談してみることをおすすめします。矯正相談を受けたからといって、すぐに治療を始めなければならないということはありませんのでご安心ください。子どもの矯正相談を受ける時期は、多少、早くでも何ら問題はありません。
その他の習癖について
子どもには、歯ぎしり以外にもいろいろな習癖が見られます。指しゃぶりや口呼吸、舌を前に突き出す癖など、一見すると無害に見える癖であっても、歯や歯並びに深刻な悪影響を及ぼしている場合がありますので、少しでも気になることが出てきたら、ぜひ当院までご相談ください。積極的な治療が必要かどうかも含め、精密に検査いたします。
まとめ
今回は、子どもの歯ぎしりの原因と対処法について、あかお歯科医院が解説しました。子どもの歯ぎしりは生理現象であることが多いため、心配しすぎるのも良くありません。歯が摩耗したり、顎関節に異常が現れたりするなど、具体的な症状が現れた場合はすぐに歯医者さんに診てもらってください。