正しい舌の位置・動きがきれいな歯並びを作る
歯並びを悪くする原因は?と聞かれた場合、皆さんは何と答えますか?歯並びは骨格によって規定されるものだとお考えの方は、もうすでに親から受け継いだ遺伝子によって、出っ歯や受け口などが決まってしまっていると答えるかもしれませんね。歯の大きさや数によって歯並びも自ずと決まるものと考えている方もいらっしゃることでしょう。
どちらも歯並びを決める上で大きな役割を果たしますが、それ以外にも実はいくつかの重要な要素が存在しています。今回はそのうちの「舌」に関して、あかお歯科医院が詳しく解説をします。
舌が歯並びに関係する?
私たちの舌は、しゃべる、食べる、飲み込む、呼吸する時に重要な役割を果たしています。おそらく、皆さんも一度は舌を誤って噛んだ経験があるかと思いますが、その時はしゃべる・食べる・飲み込む機能に大きな障害が現れたことでしょう。そんな舌には、歯並びとの密接な関係も認められるのです。とくに舌が適切な位置で固定されていないと、歯並びに深刻な悪影響が及ぶことも珍しくはありません。
舌の正しい位置とは?
舌は安静時に、お口の天井部分である口蓋(こうがい)に接触しています。歯並びに大きな問題がない人は、歯列の内側に舌がすっぽりと収まっていることでしょう。例えばこれが口呼吸をしている人の場合は、安静時に舌が口蓋から離れます。その結果、上の歯列の大して内側からの圧力が加わらなくなり、歯列弓狭窄(しれつきゅうきょうさく)という症状を引き起こしてしまうのです。
歯列弓が狭まると、スペース不足によって出っ歯や八重歯、乱ぐい歯などの症状も現れます。もちろん、これは発育期に見られやすい現象ですが、大人になってからでも口呼吸で舌の位置が低くなると、歯列に対して悪影響が及びますので、十分にご注意ください。
歯並びを悪くする舌の動き
舌は、位置だけでなく動きによっても歯並びを悪くすることがあります。最もわかりやすいのは、舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)ですね。舌を前に突き出す癖で、小さなお子さんによく見られます。一見すると可愛いだけの仕草に見えますが、実際は歯並びを乱す原因となり得ます。上下の前歯の間にすき間が生じている開咬(かいこう)と呼ばれる歯並びでは、多くのケースで舌突出癖が認められます。舌で歯を押す力というのは、皆さんが考えている以上に強いです。その結果として、前歯が前方に押し出されて出っ歯になることも珍しくないのです。
舌が大きすぎる場合も要注意
今回は、舌の位置や動き、大きさによって歯並びに変化が現れることをあかお歯科医院が解説しました。本文でも説明したように、舌は正常な歯並び・噛み合わせを育む上で、極めて重要な役割を果たしています。それだけに子どもの舌にまつわる悪習癖・悪習慣には十分、注意したいところです。もしもお子さんの舌の位置や動き、大きさに不安を感じることがありましたら、いつでもお気軽に当院までご相談ください。当院は、小児歯科・小児矯正の得意な歯医者さんです。
まとめ
今回は、歯周病で口臭が強くなる理由について、あかお歯科医院が解説しました。日本人の口臭の主な原因は歯周病といっても過言ではないくらい、多くの人が悩まされています。そんな歯周病由来の口臭は、歯科医院での治療で改善するのが適しています。とくに歯石が形成されている人は、できるだけ早くプロフェッショナルケアを受けるようにしましょう。歯石は石のように硬い汚れなので、セルフケアで取り除くことは困難です。歯石はさらなる汚れの付着を促し、歯周病や虫歯のリスクを引き上げていくことでしょう。