噛み合わせを自分で調べる方法
大人の歯である永久歯は、親知らずを除くと全部で28本生えてきます。それらが作り上げるものを歯列と呼んでいるのですが、「歯並び」と「噛み合わせ」という2つの要素によって成り立っていることをご存知でしょうか?歯並びはどちらかというと見た目の問題で、出っ歯やすきっ歯、八重歯など、ひと目見てわかる特徴があります。
一方、噛み合わせは上下の歯列が噛んだ状態を指す言葉なので、基本的に鏡を見るだけで確認するのは難しいです。けれども噛み合わせというのはある意味で歯並び以上に重要なものなので、異常が疑われる場合は早期に矯正の先生に診てもらった方が良いといえます。今回はそんな噛み合わせを自分で調べる方法について、あかお歯科医院がかんたんにご説明します。
噛み合わせのセルフチェック法
上下の噛み合わせは、次の方法で大まかにセルフチェックできます。
方法1:奥歯でカチカチと噛む
奥歯でカチカチと噛んだ際に、当たっている場所と当たっていない場所がある場合は、噛み合わせに異常があるものと思われます。そうしたケースではおそらく、食事の時にもきちんと噛めない部位があったり、噛みにくさを感じたりすることがあるでしょう。
方法2:割り箸を噛む
奥歯の噛み合わせは、割り箸を噛むことでもセルフチェックできます。割り箸を横にして、奥歯で噛んだ時、高さにズレがあったり、割り箸がガタガタとして安定しなかったりする場合は、噛み合わせに異常があるものと思われます。割り箸ならどの家庭にもあるので、気軽にセルフチェックできますよね。
方法3:口を「いー」の形にする
口を「いー」の形にすることで、上下の歯列のズレを確認できます。それぞれの正中にズレがあれば、どちらからの歯列が左右にズレていることを意味します。もちろん、両方の歯列がズレている場合もあります。
方法4:口を大きく開けて指を入れる
口を大きく開けた時に、指が縦に3本入るのが正常な開口量です。指が2本もしくは1本しか入らない場合は、顎関節の異常が疑われます。噛み合わせにも何らかの問題が潜んでいることでしょう。
噛み合わせを治す方法
噛み合わせの異常は、歯列矯正で改善することが可能です。とくに1本1本の歯にブラケット装置を装着するワイヤーなら、噛み合わせも細かく調整できることでしょう。今流行りのマウスピース型矯正は、噛み合わせの調整に向いていない部分もあるため、その点には注意が必要です。一部の詰め物や被せ物が高かったり、適合が悪くなったりすることで噛み合あわせが悪くなっているケースでは、咬合調整で改善できる場合もあります。
噛み合わせは自然に治らない?
噛み合わせの異常は、自然に治ることはありません。その状態を放置することで、歯並びがさらに悪くなることは多々あります。また、悪い噛み合わせでは、特定の歯や顎の骨、顎関節に過剰な負担がかかることから、お口全体の健康にも大きな悪影響が生じます。それだけに悪い噛み合わせを自覚しているのであれば、できるだけ早く適切な処置を受けた方が良いといえるでしょう。上記のセルフチェック法で何らかの異常が認められた場合は、お気軽にあかお歯科医院までご相談ください。
まとめ
今回は、噛み合わせの異常を自分で調べる方法について、あかお歯科医院が解説しました。本文でも取り上げた噛み合わせのセルフチェック法なら、大まかな異常をかんたんに調べることができます。正確な検査は歯科医師でなければ行えませんので、気になる症状がある方は当院までご相談ください。