グラグラの乳歯は抜くべき?
乳歯が抜け落ちる現象は、誰もが経験するものです。おそらく皆さんも小さい頃に乳歯がグラグラと抜け落ちそうになっていた時の感覚を今でも覚えていることでしょう。その時に乳歯を無理に抜いて失敗したり、自然に取れるまで待っていたりするなど、グラグラの乳歯への対応は人それぞれです。そこで今回は、グラグラの乳歯の正しい対処法をあかお歯科医院がわかりやすく解説をします。
基本は自然脱落を待ちましょう
乳歯は全部で20本生えてきますが、永久歯に生え変わるタイミングで抜け落ちていきます。大きな問題がなければ1本、また1本と自然に脱落してきますので、過剰に心配する必要はありませんよ。舌や指で無暗に刺激を加えようとせず、自然脱落するのを待ちましょう。それがグラグラの乳歯への対処法の基本です。乳歯はグラグラになっていたとしても、“抜くべきもの”というわけではないのです。
乳歯を強引に抜くとどうなる?
グラグラの乳歯を強引に抜こうとすると、次に挙げるようなリスクが生じるため、十分な注意が必要です。
出血する
まだ抜け落ちる状態ではない乳歯を強引に抜こうとすると、大きく出血するリスクを伴います。そうしたトラブルが発生した場合は、ガーゼを噛むなどして止血に専念しましょう。10~15分程度、止血を試みても血が止まらないという場合は、外科処置が得意な歯医者さんを受診すると良いでしょう。
細菌に感染する
乳歯を強引に抜いた部分は、傷口のような状態となります。抜いた時の衛生状況が悪いと、細菌に感染するリスクが高まるため要注意です。
痛みが生じる
乳歯がまだ歯周組織としっかりつながっている状態で抜き取ろうとすると、強い痛みが生じます。それはお子さんにとってとても辛い経験となるため、避けるようにしてください。
自分で抜いてもいい乳歯とは?
【乳歯を抜く際の注意点】
・手を洗う
・お口の中を清潔にしておく
・出血した時に備えて清潔なガーゼを用意しておく
グラグラの乳歯は歯医者さんで抜くのが安全
グラグラの乳歯が気になる場合は、歯医者さんに相談すると良いでしょう。歯医者さんならグラグラの乳歯を今抜くべきかどうかについて、正確に判断できます。抜歯すべきと判断した場合も安全な方法で抜いてくれることでしょう。乳歯列期には、他にもいろいろな疑問点や不安に感じる点があるかと思いますので、受診した際にあわせて聞いておくと良いですよ。乳歯というのは、永久歯の発育に大きな影響を与える歯なので、誤った対応をすることは非常にリスキーといえます。わからないことがあれば専門家の意見を聞くようにしましょう。
まとめ
今回は、グラグラの乳歯の対処法について、あかお歯科医院が解説しました。グラグラの乳歯は、基本的に自然に脱落するのを待ちましょう。グラグラしている状態が食事や会話に支障をきたす場合は、自分で抜くことを検討しても良いのですが、その際は、手を洗う、口腔内を清潔にする、止血用のガーゼを準備することを忘れないでください。グラグラの乳歯の対処に困った場合は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。当院は子供の歯の治療が得意な歯医者さんです。