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あかお歯科ブログ BLOG

こんな症状ありませんか?お口の中の病気②

前回に引き続き、今回も歯科で診療するお口周りの病気をご紹介します。口内炎の症状に似ていても、稀に悪性腫瘍のケースもあります。心当たりがあれば、歯科医院をご受診ください。

口腔がん

口の中にできる悪性腫瘍で、歯茎、頬の内側、お口の天井の硬い部分(硬口蓋)、舌や口腔底(舌と歯肉の間)に発生します。原因としては、喫煙、虫歯、合わない入れ歯による慢性的な刺激、口内の不衛生な環境などが考えられます。

口腔がんのうち約90%は、粘膜組織から発生する「扁平上皮がん」と呼ばれる種類です。命に関わる危険性もあるため、お口の中の違和感やしこりなどに気が付いたら、早めに歯科医院で診てもらいましょう。必要に応じて、治療可能な医療機関を紹介してもらえます。

症状

お口の中の粘膜が赤や白に変色したり、形が変わったり、しこりができたりすることがあります。口内炎のような見た目で、治りづらいケースがあり、歯肉にがんが発生すると、歯がぐらついたり、入れ歯が合わなくなることがあります。進行すると、痛みや出血、お口が開けにくくなる、話しづらくなる、飲み込みにくくなるといった症状が現れます。さらに、リンパ節に転移すると、首にしこりを感じることもあります。

治療法

手術による切除が最も確実な方法とされています。状況によっては、首のリンパ節を切除することがあります。切除する部分が広範囲の場合は、身体の他の部分から組織を移植します。術後は、回復を促進するために嚥下リハビリテーションを行います。

舌癌

舌癌は、口腔がんの中で半数を占めるがんで、舌の前方3分の2にあたる「舌体」に発生します。多くは「扁平上皮がん」と呼ばれる種類です。舌の両脇にできやすいですが、裏側などの見えにくい部分に発生することもあります。発症リスクが高い年代は60歳代で、男性に多く見られます。

原因は不明瞭ですが、特に喫煙が危険因子として挙げられています。その他、口腔がんと同様に、過度の飲酒、虫歯、噛み合わせのズレによる慢性的な刺激、口腔内の環境が清潔でないこともリスク要因とされています。

症状

舌に硬いしこりやただれが生じることがあります。また、しびれ、舌の動かしにくさ、舌の粘膜に赤みが見られることもあり、前病変としては白板症や紅板症が知られています。進行すると、痛みや出血、口臭が強くなることもあります。さらに、リンパ節に転移すると首にしこりを感じることがあります。口内炎のような症状が2週間以上治らなかったり、舌に硬いしこりを感じたりしたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。

治療法

がんが発生している部分を切除するのが標準的な治療法です。切除した部分が大きいケースであれば、会話や嚥下機能の低下を補うために再建手術が行われることもあります。その他、放射線療法や抗がん剤による化学療法も適用されることもあります。

扁平苔癬

皮膚や粘膜にできる難治性の炎症性病変で、お口の中では頬の粘膜に多く見られます。白い粘膜の角化(硬くなること)の周囲に発赤を伴い、時には潰瘍やびらんが発生することもあります。40~50歳代の女性にやや多いという報告があります。

歯科用の金属によるアレルギー、遺伝、ストレス、自己免疫疾患、代謝障害などとの関連が考えられています。口腔がんの前段階にあたるので、継続して経過観察をする必要があります。

症状

口内の痛み、荒れ、出血、味覚異常、灼熱感などが現れ、慢性的に続くことが多いとされています。症状は年単位で続くこともあります。

治療法

うがい薬やステロイドを含む軟膏、ビタミンAなどを使用します。金属アレルギーが疑われる場合は、処置に使用されている金属を変更します。治療しても症状がなかなか改善しないことが特徴です。

まとめ

虫歯のチェックだけでなく、お口の中の定期的な確認は非常に大切です。かかりつけの歯科医院で歯科検診を受けるようにしましょう。もしお口の中に気になる症状があれば、歯科医院での診察をおすすめします。

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